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発達に課題がある子のこだわり、どう伸ばし、どう広げる?

発達に課題のあるお子さんには、それぞれ独自の「こだわり」があります。同じ状況でも、ある子は特定のルールにこだわり、別の子は特定の物や手順を変えたくないと強く思うことがあります。一見、周囲には理解しづらいこだわりでも、本人にとっては安心を得るための大切な要素です。

 

しかし、こだわりが強すぎると、生活の中で困難が生じることもあります。例えば、決まった手順でないと行動できない場合、学校や社会の変化に適応しにくくなることがあります。そのため、私たちは「こだわりを尊重しながら、少しずつ柔軟な考え方を育てていく」ことを大切にしています。

 

まず、子ども自身がこだわりを持つ理由を理解し、安心できる環境を整えることが重要です。その上で、小さな成功体験を積み重ねながら、違う視点を持つ練習をしていきます。例えば、「この方法でも大丈夫だった!」という経験を積むことで、少しずつ変化に対応する力が育っていきます。

 

こだわりは決して悪いものではなく、個性の一部です。大切なのは、そのこだわりが本人の負担にならないよう、成長に合わせて見方や対応の幅を広げていくことです。子どもたちが自分らしさを大切にしながら、社会の中で生きやすくなるよう、私たちは丁寧にサポートしていきます。

カテゴリー: 発達障がいについて

投稿日:2025年03月12日