「信じてくれた人がいたから」──ある生徒と講師の物語
「ぼく、勉強きらい。ぜんぶむずかしいし、どうせできない。」
そう口にしたのは、小学4年生のHくん。
学校の授業についていけず、自信を失いかけていた彼は、塾ではなく、学習の困難に寄り添う家庭教師「ステップ」に入会しました。
最初は机に向かうだけでもひと苦労。それでも、講師のS先生は、Hくんの表情やペースを読み取りながら、少しずつ「わかる楽しさ」「できた喜び」を積み重ねていきました。
やがてHくんの成績はゆっくりと、でも確実に伸びていきました。彼自身も「ぼく、がんばってる」と笑えるようになったのです。
けれど、順調だった道に影が差したのは、中学1年生の春。
Hくんはコロナに感染し、長期欠席を余儀なくされました。
そのブランクは、彼の心に大きな穴をあけました。
「どうせまたできなくなる」「学校に行っても意味ない」
宿題も出せず、ベッドに潜って出てこない日もありました。
S先生は、そんなHくんの側に寄り添い、何も言わずに待ったり、時に笑わせたり、真剣に語ったり、叱ったりもしました。
S先生に愚痴や悩みを聞いてもらうことで、Hくんは次第に気持ちを取り戻していきました。
そして迎えた中学3年生の秋。
受験を控え、不安と自信のなさで揺れるHくんに、学校の先生は「合格できる高校はない」と言い放ちました。
けれど、過去問の結果は違いました。S先生には、確信がありました。
「絶対、合格できるから。信じて、もう少し一緒に頑張ろう。」
その言葉にHくんも応えました。
結果、私立高校には無事合格。そして本命の公立高校では、1.3倍の倍率を勝ち抜いて、見事合格を果たしました。
S先生とHくんは、ただの「先生と生徒」ではありませんでした。
時にぶつかり、時に笑い合い、悩みながらも、まるで家族のように絆を育んできたのです。
最近、S先生のもとに一通のLINEが届きました。
そこには、満開の桜の下で、満面の笑みを浮かべるHくんの写真。
「寮生活もこれから頑張ります」という、お母さんからのメッセージが添えられていました。
長い時間をかけて、育てた自信と信頼。
そのすべてが花ひらいた、春の日の物語です。
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カテゴリー: 不登校、発達障がいの受験情報
投稿日:2025年04月23日