20%が引きこもりに!あなたは“不登校無支援家庭”になっていませんか?
■ 不登校のうち、約20%が引きこもりに
文部科学省などの調査によると、不登校の子どものうち約20%が引きこもり状態になるといわれています。
この数字は決して小さくありません。
学校に行けない期間が長くなるほど、外の世界との接点が減り、
「人と関わるのが怖い」「外に出るのがつらい」と感じる子どもが増えていきます。
■ もうひとつの「20%」
同時に、**学校・行政・民間など、どこからの支援も受けていない家庭も約20%**にのぼります。
つまり、支援を受けていない家庭の割合と、引きこもりに至る割合がほぼ一致しているのです。
この事実は、支援の空白が、孤立の始まりになるということを示しています。
「誰にも相談していない」「どこに相談すればいいか分からない」——そんな期間が長く続くほど、
子どもは心を閉ざし、社会とのつながりを失っていきます。
■ 「様子を見る」は“支援の空白期間”になる
不登校が始まったとき、多くの保護者が「少し様子を見よう」と考えます。
しかし、その間にも、子どもの中では確実に変化が起きています。
- 昼夜逆転
- 生活リズムの乱れ
- 人との関わりの減少
- 自己肯定感の低下
このような変化は目に見えにくいですが、確実に「社会から離れていく」サインです。
だからこそ、早期の支援が重要なのです。
■ 支援とは「学校に戻すこと」ではなく、「本当の意味での社会復帰」
ステップが目指すのは、「学校に戻すこと」ではありません。
私たちの支援の目的は、子どもが自分のペースで社会と再びつながる力を育てることです。
不登校の中には、精神的にも身体的にも、今は登校が難しいお子さんがいます。
無理に登校を促すことは、かえって心を傷つけてしまうこともあります。
しかしその一方で、子どもたち自身にも“現実”を知り、自分の将来を考えるきっかけを持ってほしいのです。
社会の中で生きる力、働く力、そして自分らしく生きる力——
それらを少しずつ取り戻すことが、「本当の意味での社会復帰」です。
そのために必要なのは、
- 安心できる大人との関わり
- 信頼関係を土台とした学び
- 小さな成功体験の積み重ね
この3つの環境が揃うことで、子どもは自分の力で未来を選び取ることができるようになります。
■ 私たち「ステップ」の支援 ― 3つの柱
私たち「ステップ」は、不登校や発達障害のあるお子さんとそのご家庭を支えるために、
**「心」「学び」「親支援」**の3つの柱を中心にサポートを行っています。
① 子どもへのカウンセリング・ソーシャルスキルトレーニング(SST)
心の回復なしに、社会復帰はあり得ません。
ステップでは、まず安心できる人間関係の再構築を重視します。
カウンセリングやソーシャルスキルトレーニングを通じて、
「人と関わる安心感」「感情を表現する力」「他者を理解する力」を育てていきます。
② 子どもへの学習支援
心が安定しても、学びの遅れがあると将来の選択肢は狭まってしまいます。
ステップでは、お子さん一人ひとりの特性やペースに合わせた学習支援を行い、
「できた!」という成功体験を積み重ねることで、意欲と自信を取り戻します。
学びは、ただの勉強ではなく、社会へ戻るための“力”を育てる手段です。
③ 保護者への教育相談・伴走支援
不登校の問題は、子どもだけでなく家庭全体の問題でもあります。
親御さんの不安や孤立を少しでも軽くするために、ステップでは教育相談と伴走支援を行っています。
「どう接したらいいのか分からない」
「このままでいいのか不安」
――そんな声に丁寧に寄り添い、家庭と社会をつなぐ架け橋になります。
■ 現実を見据えた支援を
不登校を経験した子どもが大人になり、正社員として働ける割合は10%未満、
一方で30%以上が非正規雇用という厳しい現実があります。
私たちは、この現実を変えたい。
一人でも多くの子どもが「支援の輪の中で」成長し、社会の一員として幸せに生きていけるように。
それこそが、ステップの想いです。
■ まとめ
- 不登校の約20%が引きこもりに
- 支援を受けていない家庭も約20%
- 「様子を見る」は支援の空白期間になりやすい
- 支援とは「本当の意味での社会復帰」を支えること
どんな状況であっても、手を差し伸べることに遅すぎることはありません。
ステップは、お子さんとご家庭のそばで、現実に寄り添う支援を続けていきます。
カテゴリー: 不登校について
投稿日:2025年11月10日