前向きに歩み続けた彼女の物語
彼女と出会ったのは、小学5年生のとき。
目が合うと明るい笑顔を見せてくれて、勉強にも一生懸命取り組むお子様でした。
しかし、彼女には一つ、大きな課題がありました。学んだことがなかなか定着せず、すぐに忘れてしまうのです。
私たちは、一つひとつのポイントを繰り返し伝えながら、彼女のペースに合わせて、少しずつ学習を進めていきました。
そんな彼女に変化が訪れたのは、中学1年生のときでした。
ある先生との関わりで、彼女は違和感を抱き、次第に学校に行けなくなってしまったのです。
お母様とも相談を重ね、彼女は転校を決意します。
もちろん、転校が不登校を克服する決定打になるわけではありません。しかし、彼女の心の中には「もう一度頑張ってみよう」という前向きな気持ちがしっかりと芽生えていたのです。
新しい学校で少しずつ学校生活に慣れていき、高校受験の時期を迎えた彼女。
成績はすぐには上がりませんでしたが、最後まで諦めることなく努力を続けました。
そして、公立高校に見事合格したのです!
私たちは彼女の頑張りと笑顔に、心からの拍手を送りました。
今、彼女は発達に課題のある子どもたちのサポートを夢見ています。
「自分もいつか、誰かを支えられる人になりたい」
その気持ちを伝えてくれる彼女からは、毎年年賀状や似顔絵のお手紙が届きます。
彼女の夢が叶う日を心待ちにしつつ、私たちは彼女との思い出を宝物として、大切に抱きしめていきたいと思います。
カテゴリー: 不登校、発達障がいの受験情報
投稿日:2024年10月16日