注意欠陥多動性障害のお子様への接し方
@ バランスチェアなどを使い、姿勢を安定させてあげましょう。
注意欠陥多動性障害のお子様は落ち着きがなくじっとしているのが苦手です。
市販のバランスチェアを使用する事で姿勢を長時間安定させるトレーニングができます。
しかし、じっとしているのが苦痛なお子様もいらっしゃると思います。そのような場合は、バランスボールなどを使い体幹をトレーニングしながら、学ぶのもよいでしょう。また、感覚を養うマット運動、平均台、トランポリン運動を取り入れるのもお勧めです。
A お子様を観察し、集中できる時間(ゴールデンタイム)を知りましょう。
小学生のお子様の場合、しっかりと集中できる場合は一般のお子様でも20分だというデータがあります。
注意欠陥多動性障害のお子様は集中できる時間が限られています。お子様を観察し集中できるゴールデンタイムを知りましょう。
集中できる時間をオーバーしたら、休憩や遊びを取り入れましょう。そして、お子様が再び集中して学習へ取り組めるにはどの程度の時間が必要なのかを観察しましょう。
例え集中できる時間が短い場合でも、集中できるゴールデンタイムを知ることで学習効果を高める事ができるでしょう。
B 視覚効果を使って、忘れ物や落し物を減らしましょう。
注意欠陥多動性障害のお子様で多い問題が忘れ問についてです。
学校に教科書や文房具を忘れる(または、失くす)、先生からのプリントが手元に届かない、宿題を覚えていないなどです。
ご両親や先生にとっては大変困る問題ですが、実は注意欠陥多動性障害のお子様だけではなく、一般のお子様にもこのような問題を抱えている場合が6%と高い割合になっています。
このような場合、イラストや写真を使って視覚効果を利用するとよいでしょう。
C 写真やイラストを貼って「おもちゃのお部屋」を明確に示しましょう。。
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透明なプラスチックケースなどにおもちゃの写真を貼りつけ、おもちゃの置き場所を明確に示してあげましょう。
タブレットを使用する事でイメージしやすくするサポートを行うとよいでしょう。
D 遊びや感覚運動を通してボディーイメージを養いましょう。
通れないような狭い場所を通ろうとしてかんしゃくを起こしたり、怪我をしたりするお子様がいらっしゃいます。
ボディーイメージを明確にするために、日頃から遊びの中でくぐったり、またいだりさせて自分の体の大きさをつかんでいくようにしましょう。
メジャーなどを使って通り抜けられるかを数字を使って伝えてもよいでしょう。
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